「いやー、それにしても、、5周年というなかなかのイベントに気がついていなかったリーダーもどうかと思いますよね」
「そうでありんすよねー。我々もついうっかりハシャいでしまったでありんすが・・・もっと何かメモリアルなことがしたかったでありんす」
「わかるー。なんかやたらいっぱい人が出てくるみたいな」
「がんすねー。祭り大事でがんすよねー」
「ふんふんふ~ん♪ふぁふぁんふぁ~ん♪」
「おやおや、おいでなさいましたよ、ぼんくらリーダーが」
「呑気に鼻歌なんて歌っちゃってねぇ。何がそんなに楽しいんだか」
「やいリーダー!もっと5周年らしい面白いことないのかよ!!」
「ふふんふ~ん♪ははんはんは~ん♪」
「めっちゃムカつくんですけど。なんなの」
「皆さん。変態紳士倶楽部のリーダーたるもの、記念すべき5周年に何もしないなんてそんな馬鹿なことあるワケないではないですか」
「なんですと・・・?」
「いいんでありんすよ、リーダー。無理して嘘つかなくても」
「VR、出ちゃいます」
「ぶいあーる??」
「ヴ、です、ヴ。ヴイアールです。もしかしてご存じないのですか?」
「ぶ、ぶいあーるって言ったらアレでありんすよね、、ばーちゃるりありてぃーとかなんとか、、、でっかいメガネみたいなのつけて、、、」
「そ、そうそう!とにかくなんだか臨場感がすごいやつ!」
「ま、まぁ大体そんな感じでございますね」
「そのぶいあーるとやらが出ちゃうって言うのはどういうことでがんす??もしかして画面を通り越して飛び出してくるってことでがんすか??」
「貞子かよ」
「つまり・・・まるで画面の中に自分がいるかのような体験が味わえる、ということですね?」
「いかにも。さすがムッソリンさん」
「なにそれ、めっちゃエロいじゃん。最高じゃん」
「で?どんなぶいあーるが出るんでありんす??」
「よくぞ聞いてくれました!記念すべき変態紳士倶楽部初のVRは、『VR長尺116分 ヤレる人妻回春マッサージ 妄想的特殊バーチャル中出し』でございます!!!」
「やったーーーーーーーーーー!!!!」
「うッ!うぅッ!!オイルをふんだんに塗りたくった人妻のヌルヌルボディを・・・眼前で味わえるなんて・・・。まるで夢のようでがんす!!」
「おぉ・・・一度は訪れてみたいと思っていたあの人妻回春マッサージ店を疑似体験出来るとは・・・科学の進歩の素晴らしさよ」
「うふふふふ。そうでしょうそうでしょう。我が変態紳士倶楽部にも未来がやってきたのです」
「もちろん!5周年記念ってくらいだから業界初なんだよね!?」
「え・・・?」
「だからさ!ぶいあーるでオナニーできちゃうなんて僕達が初めてってことだよね??」
「い、いや、さすがにそれは・・・」
「え、違うの??大して特別なことじゃないの??5周年なのに??」
「どれどれ、調べてみますか・・・。『VR』で検索と・・・」
「え、めっちゃいっぱいあんじゃん」
「2107タイトルて。むしろ我々出遅れてたのでは??」
(しまった、バレた・・・)
「どうせまたアレでしょう?我々のことを情弱だと思って適当に誤魔化そうとしたんでありんすでしょ?」
「なんだー・・・。他にもたくさん出てるのかー・・・」
「・・・じゃあ・・・観るの止める・・・?今ここにVRが観られる設備あるけど、そんなにがっかりされたんじゃもう観たくないですよね・・・?
私一人で体験させて頂きますので出て行ってもらえますか?」
「え」
「待って!リーダー待って!!」
「観るッ!がっかりなんてしてないッ!!」
「リーダー皆んなが喜ぶと思ってたのに残念です・・・」
「ごめん!ごめんでがんす!リーダー!!」
「リーダー!許してリーダー!」
「・・・わかりました。じゃあ皆んなで交代で観ましょう!変態紳士倶楽部のVRを!!!!」
「うえぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」
(ふふふ・・・。相変わらずチョロい奴らですこと)
「変態紳士倶楽部のVR、是非ご覧くださいね」
おしまい